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守るものは何か──『亡国のイージス』

台風の影響が巡り巡って、急遽仕事がお休みになりました。
んで1日か水曜に観にいこうと思っていた『亡国のイージス』を観にいくことに。
せっかくのお休みですから、有効に使わないとねっ!

今後、この映画を観る人もいると思うので、ここでは簡単な感想を。
ネタバレな感想は、moreで書こうと思います。ご了承くださいませませ。


【飛燕的、トータルの感想】

面白かったです。色んな意味で。もう一回観たい。

原作は読んでいないので、しかもぶっちゃけ戦争モノだと思って観にいったので(ぁ、スーツにネクタイ姿の佐藤浩市が出てきた時には、タイムスリップものかと勘違いしました。
同じ原作者の作品である『ローレライ』とまざってたんですね(滝汗

原作者である福井晴敏氏の作品は、人物がすごく魅力的です。
私は今、デビュー作の『川の深さは』を読んでいるのですが、複雑な背景で難しい話なのに登場人物の魅力でぐいぐい話の中に引っ張られていくんです。
そういう部分がこの『イージス』にもあるだろうと期待して、映画館に臨みました。

主人公である仙石を演じる真田広之は、見た目のカッコ良さよりも男くささと人間らしさが前面に出ていて、すごく良かったです。やっぱり最後は人情なのだと。そして信念を持つ者が強いのだと。
まぁ本当の国vs国の戦争では、そんなこと言ってられないかもしれないけれどね。

準主役級の人物、たくさん居るのですが、私は工作員の如月が好きでした。
人の温もりをほとんど知らずに工作員となり、冷静に任務を遂行しようとする彼は、仙石と接することで少しだけ人間らしさを見せます。これって綾波とかぶりますね(ぁ
役者さんの鋭い眼差しがカッコええです。

話が進むにつれイージス艦が置かれる状況は次々と変わり、それに伴って周囲の人間関係が少しずつ明らかになっていきます。その変化を楽しめるように挿入された僅かなシーンが人物の背景を呈示して、よりストーリーを深めていっています。見事。
一度観ただけでは難解な部分もあるので、購入したパンフレットと原作を読んで、もう少しイージスの世界に浸ろうと思います。観ようか迷っている人、映画館で観るのをオススメしますよ。
 



 
【ネタバレ感想】

男ばっかの映画で、爽快でした(ぁ
最初は自衛官ばっかりが出てくるので、誰が誰だか分からず(ぁ
FTGと称する団体が乗り込んできて、ようやく服装で立場というか所属団体が区別できるようになったほどです(^^; しかもそのFTGも正確には二つの立場(自衛隊所属のまま裏切ってる側 or 裏切りを持ちかけた側)に別れていて複雑。

それぞれが自分の置かれている立場と状況で戦うのですが、皆「日本」を守ろうという意思の元に動いています。日本政府だったり、国としての日本の誇りだったり、色々ですが…。
印象に残ったのは、防衛庁情報局の本部長である渥美(佐藤浩市)と内閣側の情報担当である瀬戸(岸辺一徳)との会話。
この二人の会話が度々出てくるのですが、重要だし、私はこの関係好きですねぇ。

渥美「戦後60年、日本は太平洋と東の大陸の間にただ浮かんでいただけだ」
瀬戸「俺は戦争の合間にあるのが平和だと思っている。それでいいと思うがね」

ニュアンスでまぁこんな感じのことを言うシーンがあるのですが、この物語の主題の一つだなぁと感じました。結局日本てどうなのよ?このままでいいのか?ってね。
作中の日本政府はお察しの通りダメダメで、違和感なかったでs
かたや、イージス艦の中で死と隣り合わせになりながらも艦を守ろうと走り回る仙石や自衛官たち。任務を遂行せんと銃を片手に冷静に立ち向かう反逆派たち。
そんな中で「最善ってなに?」「自分にできることって何?」「すべきことは何?」と、ジレンマに陥りながらも戦い続ける登場人物達に拍手。
それぞれの「まもりたいもの」の為に戦う男達は最高にかっこいいです。
 
後半、銃撃による戦闘シーンが続くので心臓ばくばくがなかなか止まらず困りました。
死人が多すぎるなぁというのが印象に残りました。
原作の通りなのかもしれませんけどね。1時間くらいばくばくしてましたy

  by riku-hien | 2005-08-26 16:50 | +独り言+

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